【コラム】韓半島の平和は軍事的信頼から構築するべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.27 15:42
8・25合意以降も南北間には緊張感が流れた。非武装地帯(DMZ)一帯の軍事挑発脅威は弱まり、拡声器放送は止まったが、すぐに平和が訪れたわけではない。10月下旬の2回の離散家族再会にもかかわらず、定例化ははるかに遠い。合意した当局者会談も今ようやく実務者会談を始めただけだ。
韓国戦争(朝鮮戦争)以降、南北関係は浮き沈みを繰り返してきた。しかし脱冷戦後は今のように薄氷を踏むような不安感はそれほど多くなかった。2000年前後に延坪(ヨンピョン)海戦が2回あり、その後は西海(ソヘ、黄海)上での初歩的信頼構築措置に合意してしばらく緊張が緩和し、2008年に南北関係が悪化し、軍事挑発と衝突がまた発生した。韓国哨戒艦「天安」爆沈と延坪島砲撃事件、昨年の対北朝鮮ビラ対応射撃と今年8月の地雷挑発まで事件が続いた。特に北朝鮮が2012年12月の長距離ロケット発射と2013年2月の3回目の核実験以降、大量破壊兵器(WMD)開発に対する一定の自信をもとに、通常戦力による挑発を増やしたという判断もあり、高度な注意を要する。