【コラム】トランプ氏の気まぐれ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.28 16:36
東西古今を問わずオーナー(owner)の共通点は気まぐれだ。しかしオーナー本人は自分が気まぐれだということを知らない場合が多い。周辺状況が随時変化し、多くのことを決めなければならないため、過去の決定を忘れることが少なくないからだ。オーナーは随時変わる自分たちの決定を気まぐれではなく賢明な選択と考える。
最近、米国の第45代大統領に当選したトランプ氏の気まぐれが話題だ。大統領選挙期間に述べた公約の一部を覆している。その事例を見ると、トランプ氏は22日(現地時間)、大統領選挙期間に「トランプたたき」に率先していたニューヨークタイムズ(NYT)を異例にも訪問した。遊説中は終始「NYTの記者は世の中で最もだめで不正直な人たち」と非難していたところだ。しかしこの日は状況が違った。トランプ氏は「NYTに強い敬意を抱いている。NYTは偉大な米国の、世界の宝石」と称賛した。
トランプ氏の気まぐれ事例は他にもある。トランプ氏はヒラリー・クリントン氏に対するメール捜査を中断すると述べた。トランプ氏は「クリントン氏を起訴するのは米国を分裂させることだ」と理由を説明した。大統領選挙期間にクリントン氏のメールスキャンダルを取り上げながら「彼女を監獄に(Lock her up」という言葉を連発した以前のトランプ氏ではなかった。