【コラム】「金正恩の夢」は叶った(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.03 14:16
米国は北朝鮮を圧迫する。トランプ大統領は「戦争も辞さない」と述べた。資金源遮断、石油禁輸、セカンダリーボイコット-。だが、制裁の効果は制限的だ。北朝鮮は飢饉に慣れている。北朝鮮社会は草根木皮でも持ちこたえる。トランプは中国を非難する。中国は北朝鮮をかばう。米国のオプションに先制打撃論が存在する。だが、目標物の追跡は難しい。7・28火星-14型の発射地域は慈江道舞坪里(チャガンド・ムピョンニ)〔旧平安北道江界(ピョンアンブクド・カンゲ)付近〕山岳の中だ。先制攻撃は完ぺきになれない。北朝鮮は反撃に出る。彼らはソウルを攻撃するだろう。ソウルは人口密集地域だ。核ミサイルは抹殺兵器だ。
米国中央情報局(CIA)の構想は「金正恩退出論」だ。マイク・ポンペオ局長の示唆は巧妙だ。「重要なのは核能力と核開発の意図がある人物を排除しておくこと」。レジームチェンジ作戦はウサーマ・ビン・ラーディン除去手法の繰り返しだろう。平壌(ピョンヤン)内部の暗殺者育成も含まれる。だが、金正恩独裁の掌握力はち密だ。キッシンジャー元国務長官の助言は米中合作だ。金正恩政権の崩壊に中国を引き込むことだ。代価は在韓米軍の撤収だ。キッシンジャーは生きている伝説だ。ビッグディール論は不吉だ。韓国は疎外される。韓半島の運命は強大国の手によって取り引きされる。核兵器がない国の悲劇だ。