<南北首脳会談>日本の専門家「金正恩、韓国の力を借りて米中露の制裁緩和狙う」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.30 10:32
「南北首脳会談と板門店(パンムンジョム)宣言で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は特にインフラに対する期待感を表出した。韓国の力を借りて関係国に制裁緩和を促そうとする戦略が見えた」。日本国内の北朝鮮専門家、日本経済研究センターの伊集院敦・首席研究員が29日、中央日報の電話・書面インタビューで伝えた内容だ。
伊集院氏は「金正恩が『いくら良い合意や宣言が出てもまともに履行できなければ期待を抱いた人たちをむしろ落胆させるのでは』と述べた発言は、2007年の合意の大半が履行されていないことに対する不満として聞こえる」とし「鉄道関連の言及もロシアと中国の制裁緩和に対する支持を狙ったプロジェクトのようだ」と説明した。続いて「開城(ケソン)共同連絡事務所設置の合意も開城工業団地の再開を念頭に置いたものとみられる」とし「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の今年秋の平壌(ピョンヤン)訪問をきっかけに、韓国の力を借りて他国と国連の制裁緩和に結びつけようとする戦略のようだ」と分析した。