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ことしはたったの3人…世界的「ワイン考試」合格した初めての韓国人

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.23 09:29
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「マスターソムリエ」。ワインの最高専門家で世界に233人しかいない。最近、韓国人として初めてこの資格を取得した人がいる。米国ニューヨークのミシュラン2つ星レストラン「モダン」のソムリエ、キム・ギョンムンさん(33)だ。キムさんは今月16~17日、米国コロラド州アスペンで開かれた「2016コート・オブ・マスターソムリエ(court of master sommeliers)」の実技テストを通過してマスターソムリエ(以下、MS)のバッジをつけた。

MSは英国ワイン&酒類連合会とホテル・レストラン連合会などがワイン専門家の養成を目的に1969年に導入した資格制度だ。英国と米国(86年から)で年1回の理論および実技試験が行われるがごく少数しか合格しない。ことしもパスしたのは3人だけだった。これに先立ち、韓国系米国人であるユン・ハさんがMSを取得したことがある。

 
キムさんは21日の電話インタビューで「ソムリエなら誰でも憧れる光栄な資格だがまだ実感が沸かない」と話した。MS試験は広範囲にわたる世界ワイン産地と数千種類余りのブドウの品種などの設問に正解しなければならないため「ワイン考試」とも呼ばれている。理論試験を通過しないと実技受験資格は与えられない。実技は25分間でワイン6種をそれぞれ当てる「ブラインド・テイスティング」と接客態度を評価する「サービス」部門で構成されている。

キムさんは「一日12時間働きながら空き時間を見つけてはワインの本と暗記カードの内容を頭に叩き込んでいった。理論試験を3度めの正直で通過した後、ことし初めて実技を受験した。現職ソムリエなので実技の方が比較的やさしいだろうと思ったが、それでも一発で通るとは思わなかった」と話した。

キムさんは2008年に韓国内メディアに紹介されたことがある。海軍作戦史司令部第9戦団に語学兵として服務しているときにソムリエ国家代表選抜大会のアマチュア部門に出場して1位を占めたのだ。米国名門料理学校CIA(カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)在学中に兵役を終えようと海軍に入隊していた状態で、腕試しに出場した大会だった。

1983年慶尚南道晋州(キョンサンナムド・チンジュ)で生まれたキムさんは高校の時に英語の勉強のために米国留学をした。料理に関心が高く、進学先のCIAでワインに触れた。「ワインの無尽蔵な種類と味に魅力を感じて」勉強をしてソムリエの資格を取得した。

除隊後、CIAの同窓であるイム・ジョンシク・シェフの勧めで2009年ソウル清潭洞(チョンダムドン)の韓食レストラン「Jungsik」のオープンメンバーとして参加した。「Jungsik」は国内ファインダイニングレストランのうちで最も精巧なワインリストを備えていると評価されている。2年間ここで働いた後、米ネバタ州立大ホテル経営学科で学業を続けた。卒業するころ、「Jungsik」がニューヨーク店をオープンするというのでここに合流した後、ミシュラン2つ星の獲得にも貢献した。

キムさんは「韓国のワイン文化は発展し続けていて多くの人々がMSに憧れているという」とし「あきらめないで楽しみながら努力すれば必ず夢はかなう」と話した。また「いつか良いブドウ畑を手に入れて素敵なワインを作りたいという夢もある」とも話した。

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    2016.05.23 09:29
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