【コラム】「私は知らない」共和国、大韓民国(1)

【コラム】「私は知らない」共和国、大韓民国(1)

2016年12月27日13時08分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  鳥インフルエンザが韓国全土を強打した。殺処分された鶏はすでに2500万羽に達する。卵大乱のために卵のないヘジャングクを売らなければならない状況で、チキン店が次々に閉店する。国家機能をまひさせた崔順実(チェ・スンシル)ゲートが、養鶏場、飲食店、チキンチェーン店、庶民の食卓にも寒波をもたらした。シベリアとアムール川のタイガの森から飛び立った渡り鳥の群れは冬の間に韓半島(朝鮮半島)全域に飛来する予定だ。この冬は統治権が消滅した空間に飛んでくる鳥インフルエンザと戦わなければならないようだ。1カ月前に鳥インフルエンザが最初に報告された全羅南道海南(チョンラナムド・ヘナム)にきめ細かい防疫網を設け、埋却という強硬手段を使っていたならばかなり防御できたかもしれない。調子に乗った渡り鳥はウイルスを急速にまき散らし、何の罪もない鶏だけが死んでいった。

  がらんとした田畑に舞い降りた渡り鳥を捕まえ縛り上げてもガアガアと声を上げるだけで鳥インフルエンザの主犯であることを否認するだろう。数多くの群れの中でだれが主犯でだれが共犯だろうか。鶏と鴨が数千万羽さらに埋却され、卵が途絶えても鳥インフルエンザを撒き散らした個体を探すのは間違いだった。防疫網を限りなく広げるだけだ。これは聴聞会に似ている。大統領が親愛する崔順実の手のついたところごとに化膿した傷跡は鮮明に残っているのに、「崔順実」に会った人どころか名前すら聞いたことがないと抗弁する姿がそれだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)に座り大韓民国を統治したという最高エリートたちがそうなので苦々しいというより恥ずかしい。国政介入の傷は血まみれだが自分とは「関係ない」とか「私は知らない」で一貫するとは不思議なことだ。発覚したから幸いで、コレラよりさらに恐ろしい崔順実インフルエンザが「私は知らない」共和国を倒したのだ。

  主犯・共犯を探し出そうとする聴聞会議員は神経を尖らせた。聞くのも気まずい内容があふれた。胎盤・白玉・甘草注射などなど。バイアグラと発毛剤の用途も問い質した。耐え切れず有力日刊紙の論説主幹は「スカートの裏まで暴く」とため息をついた。プライバシーは確かに尊重されなければならない。しかし大統領の治療行為は国家機能の核心事案だ。 「健康」は私的なことだが「健康問題」は公的なものだ。青瓦台に入った瞬間、プライバシーを国民に返上しなければならない。国民主権を委任される要件はそれほど恐ろしく冷静だ。その基本を破ったのだから触れてはならない内部事情まで暴くことになった。決まりの悪いことこの上ないが、政治が正常軌道を離脱した起源と統治様式の内部を明らかにする苦痛な過程だ。

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