東レ尖端素材「自動車計量化の夢のプラスチック生産…4年で売上5兆ウォン達成する」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.07 10:36
グローバル化学素材企業の東レ尖端素材が2020年までに連結基準で売り上げ5兆ウォン(約4404億円)、営業利益5000億ウォンを達成するというビジョンを明らかにした。東レ尖端素材の李泳官(イ・ヨングァン)会長(67)は6日、全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)のセマングムコンベンションセンターで懇談会を開き、こうした内容を骨子とした「ビジョン2020」を発表した。同社の昨年の売り上げは2兆798億ウォン、営業利益は1290億ウォンだったが、今後4年以内に売り上げは2倍以上、営業利益は4倍以上に拡大するという計画だ。
李会長は「われわれのビジョンは韓国最大のエンジニアリングプラスチックメーカーに成長するということ。このために2020年まで1兆ウォン以上を追加で投資する計画だ」と強調した。投資財源の調達にも自信を見せた。李会長は「今年だけで2150億ウォンほどの営業利益が予想される。投資資金を調達するのにまったく無理はなく、独自資金だけで十分に投資ができるだけに、会社を上場する計画もない」と明らかにした。東レ尖端素材は日本の東レが株式の全量を持っている。
売り上げを増やせる「武器」も確実に備えた。この日竣工式を行ったポリフェニレンサルファイド(PPS)群山工場が代表的だ。「スーパーエンジニアリングプラスチック」と呼ばれるPPS樹脂とコンパウンドは「自動車軽量化の核心素材」に挙げられるが、これまでは全量を輸入に依存してきた。工事開始から2年余りで竣工したこの工場は世界で初めてPPSの基礎原料である硫化水素ナトリウム、パラジクロロベンゼンだけでなく、中間財であるPPS樹脂、完成品であるコンパウンドまで生産できる一括生産体制を整えている。