【社説】世界で認められる文化韓流、しっかりとした後押しが必要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.10 10:55
今年ロンドン・ブックフェアに主賓国として参加した韓国が、サプライズで話題となった本のおかげで出版韓流ブームを起こした。「主賓国」という英語の文字そのままにマーケットフォーカスになったわけだ。韓国出版物が現地の主要書店でベストセラーに上がるかと思えば版権商談が続いている。世界の出版市場で後進国扱いを免れられなかった韓国が文学と出版物を掲げた「コンテンツコリア」が大きく伸びをする格好だ。
8日にロンドンで幕を開けた第43回ロンドン・ブックフェアで「今日の作家」に選ばれた黄善美(ファン・ソンミ)氏の『庭を出たメンドリ』の英語版は英国の大型書店フォイルズのウォータールー店で総合ベスト1位に上がった。また大型書店ウォーターストーンでは「3月の本」に選ばれた。非英語圏の文学に排他的な英国出版市場の壁を韓国小説が破った。母性というおなじみのテーマを扱いながらも悲劇的な結末で深い印象を残した『庭を出たメンドリ』は異質な文化の違いを普遍性の深さで克服した。