今月２０日、中国蘇州にある物流倉庫運営業者ＡＬＯＧ（エイログ）の倉庫。世界最大の電子商取引業者であるアリババのショッピングモールで販売される商品が倉庫いっぱいに保管されている。注文が入ってくるとビッグデータシステムが該当商品の倉庫内の位置から必要な包装用箱の数とサイズ、担当宅配会社や配送トラックまで決める。たった１５秒で完了する。チ・アンパンマネジャーは「１５秒以内に最も効率的な配送方式が決定され、包装は３分あれば終わる」と話した。ここでは注文受付から３０分以内に商品が出庫される。ＡＬＯＧはアリババの物流系列会社である菜鳥（チャイニャオ）が提供したビッグデータ分析システムを使っている。菜鳥を通じて中国全域で配送される製品はＡＬＯＧのような数多くの協力会社との協業の結果だ。

「アマゾンがスーパーコンピュータならば菜鳥ネットワークはクラウドコンピューターです」

１９日、中国杭州で開かれた菜鳥グローバル記者懇談会に姿を表わしたジュディ・トン代表が声を高めた。２０１３年に設立された菜鳥はアリババが持株４７％を保有している。アマゾンは大型貨物機を貸与して配送するなど直接配送を拡大している。スーパーコンピュータのように色々な役割を直接するという話だ。だが、アリババは物流倉庫や宅配車両を所有しない。代わりに菜鳥がデータ・プラットホームを提供し、物流倉庫や宅配企業等と協業するシステムだ。ジュディ・トン（董文紅）代表は「私たちの目標は中国全域に２４時間以内、海外には７２時間以内に配送すること」と話した。「ジャック・マー（馬雲）アリババ会長に菜鳥はどんな会社かと尋ねたところ、物流倉庫を作ったり直接運送する会社でないと言った。代わりにデータでネットワークを作り電子商取引物流を活性化させることがやるべきことだと言った」と付け加えた。

「共に行ってこそ遠く、速く行く」と主張する菜鳥は協力会社に標準化された電子送り状と住所データなども提供する。ビッグデータシステムで分析すれば消費者が物を注文した後、１５秒後にどの倉庫からどの宅配会社を経由すれば最も効率的に到着するのかを決定する。菜鳥ネットワークのワン・リン副社長は「費用を減らしつつも拡張性が大きいという点に長所がある」と話した。


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