【社説】4大河川は「科学の問題」…大討論で決めよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.12 13:42
天安艦爆沈という重大な外患の真ん中で韓国社会が4大河川事業の対立という内憂に苦しんでいる。野党・宗教界・市民団体の反対運動が6・2地方選挙とかみ合って破裂音をますます大きくしているのだ。反対者たちは「4大河川事業阻止汎国民対策委員会」を作り、最近は反対声明、デモ、記者会見が続いている。10日にはソウル明洞聖堂で師弟・信徒数千人が事業中断を促すミサを開いた。ここで政府政策に反対する時局ミサが開かれたのは1987年民主抗争以来だ。
反対者たちは4大河川事業を李明博大統領政権の代表的な“国民無視、ゴリ押し”と規定している。だから反対・批判運動は地方選挙結果と関係なく事業完工(2012年)まで政権任期終始続くだろう。それに環境に対する4大河川開発の影響は数年たってこそ現れるので4大河川対立は次の政権でも続くだろう。2年前、狂牛病ろうそくデモは数カ月で消えた。世宗市問題はいずれにせよ今後数カ月以内に国会で結論が出次第、何か糸口がつかめるだろう。これに比べ、4大河川対立は韓国社会の慢性疾患になる恐れが高い。事業開始前なら論難が過熱されてもいい。熱い論難はむしろ事業の方向を決めるのに寄与するだろう。ところで問題はすでに昨年11月4大河川事業が着工され、今は工事が盛んに進行中だということだ。政権の設計図面は変わることなく、反対の声がいくら大きくても工事は続くだろう。