韓国スターも巻き込まれた中国ミネラルウォーターの熾烈な市場争い(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.21 13:31
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①昨年11月、広州恒大がアジアチャンピオンズリーグ優勝を確定させると広州天河スタジアム内には恒大氷泉の大型ミネラルウォーターボトルが登場した。
イタリアの2006年サッカーワールドカップ(W杯)優勝を導いた名将マルチェロ・リッピ、一時代を風靡したサッカーの英雄ルイス・フィーゴとフェルナンド・イエロ、ワールドスターのジャッキー・チェンと范冰冰(ファン・ビンビン)、韓国の女優チョン・ジヒョンと俳優キム・スヒョン。彼らは全員、中国のミネラルウォーターブランド「恒大氷泉」のモデルや広報大使の契約を結んだ人々だ。
取水源の白頭山(ペクドゥサン)を中国名称の「長白山」と表記した製品だとして韓国のネットユーザーから袋叩きにあってチョン・ジヒョンとキム・スヒョンが契約キャンセル騒動を招いたあの製品だ。長白山が中国の歴史改造プロジェクトである「東北工程」の一環だという主張は雲をつかむような話だったが、議論は中国まで広がった。広告で長白山の表記を消すと「韓国の芸能人に100億(ウォン)ずつ与えて名前まで消した」として恒大グループまでが受難にあった。間違った知識に基づく世論の過熱が今回のハプニングを引き起こしたのだが、事実、根本的な原因は別にあった。戦争という表現が似合うほど熾烈な中国ミネラルウォーター業界の市場競争がそれだ。
中国はお茶の国だ。家で沸かしたお茶を携帯用の水筒に入れて喉を潤す人々をあちこちで見かける。だが都市化が進んで水質汚染問題が台頭し始めた1990年代後半から、ミネラルウォーター市場が大きくなり始めた。「80後」(80年代生まれ)以後の世代は、水筒よりもミネラルウォーターのペットボトルを好んだ。市場は97年以降しばらく1年に30%以上の急成長をした。中国の飲料水工業協会によれば、中国の携帯飲用水の昨年の生産量は6651万トンで、全体の飲料水生産量の45%を超え、市場規模は1200億中国元(約19兆9000億ウォン)に達する。