【コラム】最悪のシナリオを避ける予防外交=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.01 18:20
「春が来ても春のようでない(春来不似春)」という詩句のように、4月に入っても私たちが直面している挑戦や危機は冬の寒さのように厳しい。 相変わらずこじれている韓国の状況はさておき、北朝鮮の核で誘発された韓半島の戦雲はずっと東アジアの平和を脅かしている。 日本再建イニシアティブ財団が数日前に出した「日本最悪のシナリオ」という報告書でも、北朝鮮の核で始まる東アジアの核ドミノを強調している。 これはただ日本だけでなく韓国と中国を含む東アジア、そして米国にとっても最悪のシナリオになる可能性を示唆し、国際社会が注目せざるを得ない内容だ。
事態がこうなった責任は、南北で対立している韓民族に加え、米国をはじめとする強大国の外交政策の限界と失敗を挙げざるを得ない。 特に世界最大強国となった米国が欧州優先の伝統とアラブ-イスラエル対決を含む中東事態の至急性から外交政策の優先順位をほぼ自動的に決定した結果、韓半島問題は外交懸案の主眼点にならなかった。 結局、韓半島問題の本質と北朝鮮事態の深刻性に対する米国の理解不足、無誠意な対処が今日の危機を招いたといえる。