韓経:公務員年金の負債急増のせいで…韓国、昨年の国家負債1500兆超
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.27 10:53
国家負債が昨年、史上初めて1500兆ウォン(約147兆3058億円)を突破した。公務員・軍人年金の充当負債が昨年93兆ウォンを超えて急増しながら845兆ウォンに増えたのが最も大きい影響を与えた。文在寅(ムン・ジェイン)政府が公約通りに任期中の公務員17万4000人を増員すれば年金充当負債がさらに急速に増え、国民負担を増加させる恐れがある。政府は26日、閣僚会議を開いてこのような内容を盛り込んだ「2017会計年度国家決算」報告書を審議・議決した。報告書は監査院の決算審査を経て5月末、国会に提出される。
◆年金の充当負債93兆ウォン急増
企業会計のような「発生主義」の原則にしたがって作成された政府の財務諸表を見ると、国家の資産は昨年末2063兆2000億ウォン、借金は1555兆8000億ウォン、純資産(資産-負債)は507兆4000億ウォンだった。負債は2016年1433兆1000億ウォンより122兆7000億ウォン(8.6%)増えた。公務員と軍人に支給する年金を現在の価値で割引した年金の充当負債が2016年752兆6000億ウォンから昨年845兆8000億ウォンへと93兆2000億ウォン(12.4%)急増したのが大きい影響を及ぼした。全体の負債で年金の充当負債が占める割合も2016年52.5%から昨年54.4%に2%ポイント近く増えた。財政赤字を保全するための国債発行残額は昨年626兆8000億ウォンで、前年より31兆8000億ウォン増えた。