【コラム】近づく米中間選挙と韓米関係(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.29 10:04
一方、民主党は混乱に陥った。民主党候補は共和党を反女性だと責めるが、世論調査によると、2012年に比べてより多くの女性有権者が共和党を支持している。おそらく安保問題に対する不安感のためだ(ジョージ・W・ブッシュも米同時多発テロ以降、より多くの女性の支持を受けた)。また民主党は貿易と国家安保問題で分裂した。共和党より分裂様相が深刻だ。民主党候補はTPPに反対したり、知らないふりをしている。労組の票が必要だからだ。オバマ大統領の対イスラム国政策に最も強く反発する勢力は民主党内の反戦主義者だ。
こうした状況にもかかわらず、共和党が2016年の大統領選を順調に歩めるかどうかは未知数だ。実際、共和党には構造的な問題がある。共和党は移民問題に対して強硬であるため、米国で急速に増えている人口集団である中南米系とアジア系の有権者は民主党の懐に入る。高齢層と白人層の選挙参加が目立つ中間選挙には移民問題が大きく作用しない。オバマ政権が今回の選挙で敗北すれば、移民改革法案を2015年に強行する可能性がある。共和党を分裂させるためだ。