【中央時評】朴正熙がいなければ金大中もいない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.17 15:58
純血主義で見るなら、毛沢東は完ぺきな指導者だ。25歳で共産革命を決心し、勇気と知略で共産主義中国を建設した。しかし、その毛沢東はどんな過ちを犯しただろうか。大躍進運動という虚像で数千万人が飢死した。文化大革命という狂気で中国大陸が10年間、暗黒期を過ごした。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は中国を訪問した際、最も尊敬する中国の指導者に毛沢東を選んだ。純血だけを記憶し、ぞっとするような失敗は見えなかったのだ。
最も理想的な形態は「純血と成功」であろう。しかし造物主が不完全につくった人間の世の中でそのような組み合わせは非常に珍しい。ドラマはほとんどが「濁血と成功」または「純血と失敗」だ。国家という共同体で最も重要なのは国民が豊かに暮らし、自由を享受することだ。結果的にそのような実を結んだとすれば、その木は良い巨木ではないだろうか。枝が濁血でも幹が真っ直ぐなら、そのような木を認めるべきではないだろうか。