金利が急騰…韓国ウォン・KOSPIは今年の最安値
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.21 09:46
米国が金脈を締めれば、問題は新興国で発生する。金融危機以降に米国が刷った大量のドルは世界各地の新興国に流れ込み、資産市場でバブルを形成し、通貨の価値を上げた。こうした状況で米国が本格的な出口戦略を始める場合、新興国からグローバル資金が急速に抜け出し、金融市場に衝撃を与える。現在では最も懸念される部分が外国為替市場だ。
今月に入って量的緩和縮小懸念が提起され、インド・ブラジル・南アフリカをはじめとする主要新興国では株式・債券・通貨の価値が一斉に下がった。米国の緊縮による資金の流出が新興国の通貨危機につながる例は過去にもあった。
1994年に米連邦準備制度理事会(FRB)が5回にわたり、1年間に金利を3%から2.5ポイントも上げると、ドルが急騰し、新興国はドル不足に苦しんだ。その結果、94年のメキシコ通貨危機につながり、97年のアジア通貨危機の発端となった。