檀園高校生き残り生徒「平凡な18歳として接してください」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.26 09:25
25日午前8時36分、京畿道安山(キョンギド・アンサン)の檀園高校校門。到着したバス4台から生徒と父兄が降りた。この日セウォル号沈没事故から70日ぶりに登校を再開した生徒72人だった。救助された75人のうち先に登校した3人も教室にいたが校門に出てきた。生徒らは制服姿に手首には「REMEMBER0416」と刻まれた黄色い腕輪をつけていた。セウォル号沈没事故が起きた4月16日を忘れないという意味だ。
校門の中に入った生徒らは左側に1列に並んだ。右側には犠牲になった生徒の父兄ら50人余りが1列に並んだ。生徒たちからの「犠牲になったクラスメートの両親に会いたい」という希望に応じて出てきた。父兄らは「ありがとう」「がんばれ」「お母さんたちが応援している」などと書かれた黄色いハンカチとプラカードなどを手にしていた。
生存生徒父兄代表のチャン・ドンウォンさんが声明書を読み上げた。「子どもたちに平凡な生徒のように接してほしい。他の子どもたちよりもっと笑いもっと泣いてもおかしいと考えないでほしい」と訴えた。続けて生徒らが一緒に書いた手紙を代表の男子生徒が朗読した。「良い関心も悪い関心もいまは控えてください。ただの平凡な18歳の少年・少女として接してください」。涙声で手紙を読んだ生徒は結局最後の3行を読めなかった。「2014年4月16日、忘れないでください」など残りの文章は1人の父親が代わりに読んだ。生徒たちは犠牲になった生徒の親に「学校に行ってきます。そして申し訳ありません」とあいさつし教室へ向かった。犠牲生徒の父兄は彼らの肩をたたいた。ある母親は生徒をしっかりと抱きしめると嗚咽して地面に座り込んだ。