米国市場で苦戦の現代車、2020年に米ピックアップ市場に挑戦

米国市場で苦戦の現代車、2020年に米ピックアップ市場に挑戦

2018年09月10日15時49分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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現代車が2015年に発表したピックアップトラックのコンセプトカー「サンタクルーズ」(写真=現代車)
  「自動車交渉のカギはピックアップトラックだ」。

  3日に公開された韓米自由貿易協定(FTA)再交渉の内容をめぐり、自動車業界では「韓米両国がピックアップトラックを通じてお互いの利益を守った」という評価が出ている。

  改定案によると、両国は2019年から段階的に撤廃する予定だった韓国産ピックアップトラックに対する25%の関税を2041年まで維持することで合意した。事実上、韓国産ピックアップトラックの米国輸出の道はふさがったということだ。

  にもかかわらず「お互いの利益を守った」という評価が出てくるのは、現代車グループが米国市場でのピックアップトラック発売を事実上決定した状況で、米国産自動車部品の使用比率を引き上げるのを阻止したからだ。米国現地でのピックアップトラック生産は可能になった。

  再交渉初期に米国は自国の自動車部品使用比率を高めることを要求した。しかし今回の韓米FTA再交渉では現行レベル(韓米部品合計35%)が維持された。現代車グループが米国に輸出する自動車は韓国産部品比率が高く、米国産部品の比率が引き上げられれば打撃が避けられない状況だった。

  イ・ギョンス現代車米国法人(HMA)社長は先月、米国自動車専門メディア「ザ・デトロイトビューロー」のインタビューで「(米国で発売するピックアップの)デザイン検討会議を終えた」と述べた。同メディアは「現代車が2015年デトロイトオートショーに登場した中型ピックアップトラックのコンセプトカー『サンタクルーズ』の量産モデルを早ければ2020年米国市場に出すことになるだろう」と伝えた。韓国産ピックアップトラックの輸出は不可能という点で、現代車の最初のピックアップトラック生産地は米アラバマ工場になる可能性が高い。

  韓米FTA再交渉でピックアップトラックが注目されることになったのは、米国の自動車文化でピックアップトラックの意味が大きいうえ、米国消費者の好みが急激に変わっているからだ。米自動車市場調査機関LMCオートモーティブは「2022年に米国で売れる自動車の50%以上がピックアップトラックを含むSUV」という見方を示した。フォードの大型ピックアップトラックFシリーズは1975年から42年連続で年間販売1位モデルになるほど人気がある。

  ピックアップトラックは「米国の象徴」と呼ばれるほど米国人に愛されてきた車種だ。75年に米国政府が自動車環境規制を強化した際、ピックアップトラックは免除された。90年代に3万ドル以上の高級車に対してぜいたく税を課した時もピックアップトラックは例外だった。米国のトランプ政権が韓米FTA再交渉で韓国産ピックアップトラックの関税を維持したのは「米国の象徴であるピックアップトラックは米国内で生産すべき」というメッセージということだ。

  米国市場で苦戦している現代車グループの立場でもピックアップトラックは避けられない市場だ。現代車グループの米国市場シェアは2011年の8.9%から昨年は7.4%まで落ちた。昨年の米国ピックアップトラック市場シェアはフォードが30.4%で1位、GM傘下のシボレーが19.2%、クライスラーのダッジ・ラムが16.4%だった。日本車もトヨタが10.2%、日産が4.1%のシェアを確保している。

  中型ピックアップトラックで初めて米国市場に参入する現代車が成功するかどうかは不透明だ。しかし米国ピックアップトラック市場の成長が続く限り、この市場を捨てることはできないというのが業界の分析だ。市場調査機関ステティスタによると、昨年の米国のピックアップトラック販売台数は274万台と、2010年(158万台)に比べて73%増えた。2022年には321万台まで増える見込みだ。

  キム・ピルス大林大自動車工学科教授は「SUVとピックアップトラック市場は米国でさらに成長するだけに、今からでも現代車が米国でSUVラインナップを増やし、ピックアップトラック市場に挑戦するのは当然の選択」と話した。キム教授は「3年前にサンタクルーズのコンセプトカーが都心型ピックアップトラックとして注目されただけに、市場を綿密に分析して挑戦すれば成功は不可能でないだろう」と語った。
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