【取材日記】安全体験館の中だけでぐるぐる回る安全=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.11.20 13:44
先週ソウルのポラメ安全体験館を訪れた。セウォル号沈没惨事から7カ月を迎えて、地下鉄の駅の安全デザイン問題を取材していた時だった。自然災害や災難現場を体験できるようになっている安全体験館は、果たしてどうなのか気になった。
地下鉄事故の体験館は地上2階から始まって地階までつながっていた。実際の大きさと同じ電車の模型とホームが目に入った。地下鉄の駅と似せた通路と改札口があったし、電車のドアを手動で開ける方法も学べた。体験開始ボタンを押した。「火災が発生したので、すみやかに避難してください」。緊迫感が感じられる案内放送が流れた。
ところで何となく違うという感じがし始めた。規模だけ小さい模型の地下鉄の駅だが、実際の地下鉄の駅との差異点が分かってきた。まず自販機のような施設がなかった。案内表示板も必要なものだけがあった。壁面を見ると高さ60センチのところに緑色帯が長くつながっていた。火災が発生した時、乗客が体を低くしたままこの帯だけを見て脱出できるように助けるためだ。実際の地下鉄の駅の中には、こうした帯がある所がなかった。