【ニュース分析】ヨルダン原発、条件合わず事実上放棄(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.12 10:15
原発の敷地からして問題だった。海抜500メートルの地帯だった。海までは直線距離で10キロ、実際のパイプラインでは25キロにもなる。原発は莫大な量の冷却水を必要とする。海水から塩を抜く淡水化設備を作った後、原発冷却水をこれほど遠くから運ぶのは事業性を落とす要素だった。大きな建設費用がかかるからだ。
電力需要も足りないと予想された。落札を受けた会社が合弁会社を設立した後、全資金を調達して原発を建設し、稼働しながらその都度入ってくる電気料金で事業費を回収する方式も問題だった。事情がこうであるうえ、他にも原発の建設を計画している国が多いため、あえてヨルダンではなくても受注機会はまだ多いと判断したのだ。