<金正男毒殺>北朝鮮国籍の4人組が指揮、「請負殺人」の可能性高まる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.20 16:14
19日のマレーシア警察の公式発表は、金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件の背後が北朝鮮という事実を確認したようなものだ。この日の記者会見で明らかになった事件の容疑者のうち北朝鮮国籍者は計5人。マレーシア警察に17日に逮捕されたイ・ジョンチョル(47)のほか、イ・ジヒョン(33)、ホン・ソンハク(34)、オ・ジョンギル(55)、イ・ジェナム(57)の4人だ。警察の発表によると、4人は事件直後にマレーシアを出国した。また警察はイ・ジウ(30、英語名ジェームズ)ら3人を追加で追跡中だと明らかにし、この3人も北朝鮮国籍と推定されると述べた。
逃げたイ・ジヒョンら北朝鮮国籍者4人は、ベトナム・インドネシア旅券所持者の女2人が13日、クアラルンプール空港で犯行をした時、近くの飲食店で見ていた。4人は出国4日後の17日に平壌(ピョンヤン)に到着したという報道もあり、北朝鮮背後説は事実として固まる雰囲気だ。
このため今回の事件は「北朝鮮工作員の指揮-第3国人の請負殺人」と要約される。マレーシア警察は「容疑者の女が暗殺計画を認知したかどうかは公開できない」と述べたが、2人が犯行後に一行から捨てられたという点で北朝鮮が請負殺人後に「しっぽ切り」をしたとみられる。1987年の大韓航空858機爆破犯キム・ヒョンヒ氏も18日、日本の毎日新聞の書面インタビューで今回の事件が「東南アジア女性を雇用した(北朝鮮の)請負殺人」という意見を出した。特に金正男氏殺害時点に注目した。金正日(キム・ジョンイル)総書記の元妻の甥・李韓永(イ・ハンヨン)氏が97年2月15日に襲われたのに続き、金正男氏も金正日総書記の誕生日の2月16日、いわゆる「光明星節」直前に暗殺されたという点で、北朝鮮背後説が有力という見方だ。