【中央時評】成功した外交大統領になろうとすれば=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.21 10:05
ロシアの反応も尋常ではない。韓国政府がロシアのクリミア半島編入に対して糾弾声明を出した後、モスクワの行動は大きく変わった。旧ソ連からの北朝鮮の負債のうち98億7000万ドルを減らしたかと思えば、朝露間でのルーブル決済にも合意した。6カ国協議についても北朝鮮に友好的だ。まるで米国と対立している双方が手を取り合った形だ。「ユーラシア・イニシアチブ」などを通してロシアとの関係改善に努めてきた朴槿恵政権としては堪え難いことに違いない。
このように最近の4強外交には、あちこちで敵の信号が点滅している。注視することは、その交差点にまさに南北関係が置かれているという事実だ。韓中関係が一定水準を超えられないのも北朝鮮問題のためで、これを解決しようと中国と積極的なスキンシップ外交を展開し、米国の誤解も生じさせている。日本とロシアはもともと「北朝鮮カード」を揺さぶって韓国を圧迫している。南北問題が、韓国の外交航路にどれほど大きな鎖になりうるのか如実に見せている部分だ。