【コラム】米中2つの太陽のうちどちらを選択するのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.06 11:57
問題はここで終わらないと言うところにある。量の変化が質の変化を招くように、中国の要求は多くなり強度もまた強まるだろう。少し前にフィリピンと対立関係にある中国が、韓国にフィリピンへの軽攻撃機輸出を自制したらと思うという意思をほのめかしたのが良い例だ。今回は特別な問題もなく乗り切ったが、今後中国の振る舞いと合わせ類似の要求が増える恐れがある。特に経済は中国に、安保は米国に依存している韓国は米中が衝突する事案ごとに選択を強要される可能性が大きい。
蒋介石は共産党討伐に乗り出し、「空に2つの太陽はありえない」と話した。これに対し毛沢東は「中国の空には2つの太陽があり選択が可能だ」と応酬した。東アジアの空にいま米国という太陽のほかに中国という太陽が昇っている。韓国はどのような選択をしなければならないのか。ある者は選択は必要のない問題ではないかと反問する。しかしそれは仏様の目には仏様だけ見えるという純真な考えだ。
5年前に中国が韓米同盟は旧時代の遺物だと話した時、選択に対する圧迫はすでに始まっていたわけだ。いまはわれわれが悩み知恵を集めて答を用意する時だ。その始めにまず韓国の核心利益を国民的合意の下に導き出すことが必要と考えられる。主権守護、領土保全、統一実現、体制維持、経済発展など多様で重要な国家利益をテーブルの上に載せ、何が韓国の核心利益で、その中でも優先順位はどうすべきかを決める必要がある。