【社説】対北朝鮮関係、急いではかえって実現できぬ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.09 16:21
米朝高官級会談が突然延期されることで非核化の日程にブレーキがかかっているが、韓国政府は南北経済協力事業に拍車をかけており懸念される。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は昨日、米朝間ニューヨーク会談が不発になったのが「北朝鮮からの通告によるもの」と明らかにした。北朝鮮が先に延期のカードを切ったということだ。その他諸々の理由が挙げられているが、制裁緩和の要求に米国がびくともしないことから北朝鮮が不満を露呈した結果という分析が多い。
実際、北朝鮮の「先に非核化」を要求する米国の態度は強硬だ。ドナルド・トランプ米大統領は会談の延期に関連して「急ぐ必要がない」という言葉を7回、「制裁維持」を4回も繰り返し、北朝鮮の「呼応」の措置があってこそ制裁緩和が可能だと話した。また、第2回米朝首脳会談の開催時期も「来年のいつか」と言ったのを「来年初めのいつか」にを変えた。米朝会談の膠着状態が長期化するのではないかという懸念の声が出ている。