【時論】日中はなぜ極端な対決に向かったのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.21 11:35
中国指導部は大衆の民族主義情緒を無視できない立場だ。5億人のネットユーザーはいつよりも国家主義的な感性が高まっている。日本の現状変更的な挑発に積極的に対応しなければ、最近の権力交代期に表れた混乱様相に苦しんでいる中国指導部の正当性は大きく損なわれるだろう。
日本は勢力転移の過程で、米国との同盟を通じて中国を牽制する構図の中に、尖閣諸島紛争を(そして独島紛争を)入れようとするだろう。米中関係を安定的に管理しようとする米国の立場では、これはうれしいことではないが、傍観するのも難しい状況に陥っている。偶発的な事件による武力衝突と戦争拡大も可能な状況だ。向かい合って突進する列車のような現在の状況を、どこの誰も仲裁できないというのが残念な現実だ。厄払いが消耗する時間と両国指導部の交代だけを待たなければならない状況だ。こうした問題が発生すれば、一緒に議論して解決策を提示する地域の多者安保体制が存在しないという点が惜しまれる。