<サッカー>ヒディンク監督「中国、W杯出場より招致が早い」

<サッカー>ヒディンク監督「中国、W杯出場より招致が早い」

2018年11月09日15時12分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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フース・ヒディンク監督(中央フォト)
  軍事訓練をして名将を迎えても成果は出ない。中国サッカーの現在と暗鬱な未来だ。中国U-25(25歳以下)サッカー代表候補55人は先月初めから中国人民解放軍部隊で訓練中だ。対象者は1993年以降生まれの20代前半の選手で、中国プロサッカーシーズン中だが義務的に呼び出された。

  選手はもちろんコーチまでが髪を短く刈った。ユニホームではなく軍服を着た。上着を脱いで雪原で訓練し、また完全軍装して20キロの行軍もした。軍歌など愛国心を高める歌も斉唱した。サッカーはテレビで視聴しただけで練習はなかった。精神力(メンタル)が弱い中国選手の闘争心を高めるためのプロジェクトだ。2022年カタールワールドカップ(W杯)本大会進出を目標に中国サッカー協会が考案した。

  W杯本大会の舞台を2002年に一度だけ踏んだ中国はサッカーに関しては依然として「弱体」だ。中国は先月13日、国家代表(Aチーム)の親善試合でインドと得点なく引き分けた。国際サッカー連盟(FIFA)ランキングが中国(75位)より低いインド(97位)はサッカーではなくクリケットの国だ。2006年W杯でイタリアを優勝に導いたマルチェロ・リッピ監督が代表チームを引き受けたが、中国サッカーの体質改善に失敗した。

  先月のアジアU-19(19歳以下)選手権ではグループリーグでタジキスタン、サウジアラビアに敗れて敗退した。中国サッカー協会は2020年東京オリンピック(五輪)本大会進出のため、9月に年俸52億ウォン(約5億2000万円)でフース・ヒディンク監督を迎えた。ヒディンク監督はU-19選手権を観戦した後、「W杯出場より招致の方が成功する確率が高い」と語った。

  中国のあるテレビ番組は「フランスは1986年に10年計画を立ててユースシステムを改編し、98年W杯で優勝した。中国も30年長期計画を立てるべき」とし「2022年カタールW杯は忘れて2046年W杯を目標に再スタートしよう」と声を高めた。

  サッカーファンの習近平国家主席は「サッカー崛起」を国家政策に掲げた。自国選手が世界的なスターと一緒にプレーすれば実力が伸びると期待し、プロ球団は巨額を投入してスター選手を呼び入れた。上海上港のMFオスカル(ブラジル)の週給は5億8000万ウォン(約5800万円)にのぼる。しかし大きな成果はない。中国政府は2020年までサッカー場を7万個に増やし、サッカー学校2万校を指定する計画だ。さらに「Aチームと五輪チームをプロリーグに参加させて組織力を強化しよう」 「帰化選手を受け入れよう」という主張まで出ている。

  中国は2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダル26個を獲得した。多くの種目が世界トップレベルだが、サッカーはそうでない。一部の人は一人っ子政策のもとで「小皇帝」として育った選手の利己的プレーを原因に挙げる。プロで数億ウォン台の年俸を受ける20代の若い選手のモチベーション不足も指摘されている。ファンまでも自嘲的な反応だ。ソーシャルメディアのウェイボには「中国はどうせW杯に行けない」「W杯ではなくテロ鎮圧のために軍事訓練を受けるのか」などのコメントが書き込まれている。
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