THAAD問題の中で韓中W杯サッカー予選…韓中観客の間に中国公安配置へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.17 07:56
中国大陸の真ん中になる湖南省長沙が「超緊張」状態だ。23日晩、ここで韓国-中国の2018ワールドカップ(W杯)サッカー予選が行われる。高高度防衛ミサイル(THAAD)配備による反韓感情が高まった状態で行われるサッカー試合が反韓デモにつながる可能性もあるという懸念から、現地の韓国人社会や管轄韓国総領事館はもちろん、公安当局が緊張している。
中国サッカーは「恐韓症」という言葉があるほど歴代対戦成績で韓国に絶対劣勢だ。昨年9月にソウルで行われた1次予選では3対2で韓国が勝っている。中国は今回の韓国戦で敗れる場合、予選敗退が決定する。習近平国家主席が前に出て「サッカー崛起」を叫んでいる中国の威信が失墜する問題と受け止めかねない。長沙は中国の建国の英雄、毛沢東の故郷から近い。もし韓国が中国サッカーを敗退させる場合、一部の中国人が韓国に向かって腹いせをするかもしれないという懸念もある。
過去の事例もある。2004年に中国で開催されたアジアカップサッカー大会当時、日本代表の試合が行われるたびに反日デモが起きた。旧日本軍による爆撃被害が大きく反日感情が強い重慶では、日本選手団のバスの出入りを阻止して激しいデモが行われた。北京に場所を移して行われた日本と中国の決勝戦で中国が敗れると、興奮した中国の観客は日章旗を燃やして街頭デモを行った。この過程で競技場から出る日本公使の車の窓が割れ、日本大使館が中国外務省に公式抗議した。