韓経:過去最低0%台の物価…韓国で拡大する「デフレの恐怖」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.03 09:32
消費者物価上昇率が今年に入り3カ月連続で0%台にとどまった。1-3月期の上昇率は0.5%で、四半期別統計を作成し始めた1965年以降で最も低い水準だ。景気低迷にともなう需要萎縮により低物価状態が長期間続く「デフレの恐怖」への懸念が大きくなっている。
統計庁が2日に発表した消費者物価動向によると、3月の物価は昨年3月に比べ0.4%上昇するのにとどまった。2016年7月の0.4%以降2年8カ月来の低上昇率だ。昨年年間1.5%だった物価上昇率は今年1月に0.8%に下落したのに続き2月が0.5%、3月が0.4%と3カ月連続1%未満にとどまった。今年1-3月期の上昇率は0.5%で四半期基準では過去最低水準だ。
韓国政府と韓国銀行は「蔬菜類が12.9%下落、石油類が9.6%下落など一部品目の一時的価格下落にともなう供給側の要因が大きい」と説明した。冬が過ぎ農産物出荷量が増えており、高止まりしていた国際原油価格も今年に入り下落傾向に転じた点が低物価に影響を及ぼしたという話だ。ここに高校無償給食拡大など政府の福祉政策にともなう管理物価下落の影響もあるという説明だ。油類税引き下げ期間が終わる5月以降には物価上昇率が1%台に上がるというのが韓国政府と韓国銀行の見通しだ。