<Mr.ミリタリー>北朝鮮の恐るべきサイバー攻撃力、韓国は機能不全(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.23 14:33
北朝鮮のサイバー攻撃能力は世界を脅かすほど深刻なレベルだが、韓国軍のサイバー戦争レベルは向上していない。北朝鮮は6000人にのぼるサイバー戦争人員で韓国・米国をはじめ、全世界を相手に政府・軍隊・エネルギー・金融に関する情報や資金を盗み出している。サイバー専門家らは北朝鮮が核や通常兵器で攻撃する前にサイバーで韓国を機能不全にして破壊すると話している。しかし韓国軍のサイバー戦争対応態勢は深刻なレベルだ。
米国の民間セキュリティー会社ファイアアイとクラウドストライクが20日に発表した北朝鮮のサイバーハッキングは大きな脅威だ。ファイアアイの報告書によると、北朝鮮は「Lazarus」と知られるハッキンググループに迷路・沈黙・流星など4つの千里馬組織を置き、ハッキングを通じて情報や資金を盗んだりネットワークを破壊してきたという。このセキュリティー会社によると、「APT37」として知られる迷路千里馬は精巧に連結されていないコンピューターネットワークもハッキングして情報を取り出せるという。韓国の国防部、防衛産業業者とインターネットショッピングモールなどをハッキングした組織と推定される。沈黙千里馬は2014年に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の暗殺を扱った映画『ザ・インタビュー』を制作した映画会社ソニー・ピクチャーズをハッキングした組織として注目された。流星千里馬は昨年、バングラデシュ銀行から8100万ドルをサイバーハッキングで盗み出し、韓国の仮想通貨取引所をハッキングして暗号コインを奪った背後組織と見なされている。これに関しダン・コート米国家情報局(DNI)局長は先月13日、米上院情報委員会で「米国が(サイバー)攻撃を受けている」とし、北朝鮮に対する重い制裁を主張した。現在、南北が平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)をきっかけに進行中の対話がうまく進まなかったり北朝鮮が不利な場合には韓国に対して「大規模サイバー攻撃を敢行するだろう」と高麗大の林鍾仁(イム・ジョンイン)情報保護大学院長は述べた。