【時論】結核の撲滅、大胆かつ攻撃的でなければならない=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.29 16:45
国民の警戒心も必要だ。慣れた危険には鈍感になりやすいものだ。結核の根っこと危険は依然として深く大きいが、自分たちの近くに長くとどまりすぎていたせいで鈍感になり無関心になってしまっている。2週間以上せきが続たらただの風邪だと考えて軽く見てはいけない。病院で結核検査を受けてこそ健康と生命を守ることができる。結核撲滅のためには政府の綿密な管理と果敢な投資も重要だが社会の無関心病も正さなければならない。認識をすぐに持って2週間以上せきが続いたら積極的に結核検査を受けよう。
予算や担当者の拡充など、国レベルの投資は大幅に強化しなければならない。幸い、保健当局はことし3月、結核問題の深刻性を反映して「結核安心国家実行計画」を打ち出した。潜伏結核の検診や治療など先制的予防に重点を置いていて、それなりに結核管理パラダイムの転換に成功したとの評価だ。ことし7月から民間の病院・医院と保健所の区分をなくして結核患者の治療費を全額無料化して患者の経済的負担を減らしたのも大きな成果だ。今月からは医療機関・学校・保育園など集団施設従事者を対象に結核と潜伏結核検診が義務化された。このように制度的な装置が増えるほど政府の結核撲滅努力が結実をみることができる。
来年は2013年に始まった「1期結核管理総合計画」が一区切りする年だ。5年間の成果と改善点を客観的に整理し、今後5年間の結核管理計画を準備しなければならない時だ。題名だけが変わる安易な対策ではなく、果敢な投資と努力を注がなくてはならない。国民が肌で感じられる現実的な対策を出すための絶え間ない研究が必要だ。長い間結核を根絶することができないのは、政府と国民、医療界の認識と対策がまったく噛み合っていなかったことが大きい。シナジーを出せるような統合的管理と参加が切実だ。試行錯誤を恐れてはいけない。大胆かつ攻撃的な発想が必要な時点だ。