「THAAD葛藤中断」の手形を切り、「三不約束」の巨額小切手を手に入れた中国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.01 08:26
中国はTHAAD(高高度ミサイル防衛)反対という基本立場に変化がないにもかかわらず、THAAD葛藤の縫合を通した韓中関係の改善に合意した。表面的だけを見ると「撤回」以外の代案はないとする中国の強硬態度がやや軟化したように見える。だが、中国は戦略的懸念や立場を合意文に明記するなどさまざまな実利を得た。
中国の今回の決定には、すでに配備が終わっているTHAADを撤収させるのは難しいという現実的な判断が先に働いた。
また、北朝鮮の挑発が危険ラインに至っている状況の中で、韓中関係を終わりのない冷却状態のまま放置しておくことはできないという認識と、THAADのもう一人の当事者であるドナルド・トランプ米大統領の訪中を控えているという点も合意に至ることになった背景というのが外交当局の分析だ。