「アジア重視政策の持続、米国経済ためにも重要」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.20 14:06
為替問題に関連してはパネリストの主張の間に微妙な温度差があった。
司空氏は「輸出競争力向上のために為替操作に過度に依存すれば、構造調整や規制緩和などの改革意志が遅れるなどその国自身にとってもマイナス」としつつも「米国政府が貿易赤字だけに焦点を合わせて経済政策を推進すれば、米国はもちろん世界経済全体にとってプラスにならない保護貿易主義の悪循環をまねくことになる」と指摘した。貿易赤字は為替だけでなくさまざまな実物経済要因が決めている点を忘れないでおこうというものだ。保護貿易主義が結果的にドル高を誘導して米国の貿易収支をさらに悪化させるため、保護貿易主義の悪循環に陥りかねないと警告した。