韓国の会社、グローバル企業になるには序列文化から変えるべき(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.04.26 09:06
--韓国企業がグローバル人材を保有できない理由は何か。
「例を挙げてみよう。韓国で成功しているIT企業が、次世代ソフトウェアを開発するために世界的なエンジニアを求めているとしよう。米国で働いている外国人エンジニアを探して良い給料と休暇、生活費などの条件を提示して採用することになる。人事部は苦悶に陥ることになる。職級をどのように決めるべきか。能力で考えればこの社員は最高経営責任者レベルだが、年齢が28歳だと責任者に座らせることが韓国では不可能だ。先輩後輩、年齢を気にする組織、序列が重要な組織では、ほとんど不可能だ。米国では34%の会社員が自分よりも年上の社員を働かせている。しかし韓国の会社では年齢にふさわしい職級を付与する可能性が高い。その職級につりあった机と、その机の位置を定めてくれる。するとこの社員はこの会社が、自分のように有能で独立的で創意的なアイデアが多い人がいる所ではないことを悟る。1、2年後に契約が終わればこの会社の競争企業があるほかの国に行くだろう。年齢が28歳ということが全く短所ではない会社に行く可能性が高い。先輩後輩を気にする序列文化が、企業のグローバル経営の競争力を低下させる恐れがある」