韓国の会社、グローバル企業になるには序列文化から変えるべき(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.04.26 09:06
30年前の1986年、韓国石油公社(SKイノベーションの前身)の国際金融部に就職して韓国と縁を結んだ。大学時代に活動したサークル「アイゼック」を通じて韓国企業に就職することになったのだ。韓国文化に魅了され30年近く韓国に暮らしている。さまざまな企業を渡り歩きながら多様な韓国企業の文化と特性を体得した。これを基に、本格的なコンサルティング業を始めた。ベクティス(Vectis Corporation)という会社をつくり韓国企業のグローバル戦略を立てるコンサルティングを行っている。2年前には20・30代を狙ったグローバル就職ガイドブック『グローバル就職を望むならシモンに会え』を出してヒットを飛ばした。カナダ人のシモン・ビュロー(Simon Bureau)ベクティス代表の話だ。
運良く彼は、韓国経済の高度成長期にその先頭で成長を導いてきた代表企業と仕事をすることができた。通訳なしに数時間も討論できるほど韓国語も相当なレベルだ。そんな彼がこの頃、韓国企業の将来を心配する講演を数多く行っている。韓国企業のコンサルティングをしながら、韓国の企業文化と組織に対する根本的な手術なしにはグローバル競争で生き残れないという危機意識を持っているからだ。彼は情報技術(IT)企業が困難に陥る最も大きな要素は企業の序列文化だと指摘している。「グローバルIT企業は優秀な世界各国の人材を連れてこなければいけないのに、韓国企業はこうした人材を一時的に採用しても長くは続かない。最も大きい理由が先輩後輩、年齢、序列を重要視する組織文化のためだ」。グローバル企業を夢見るならば、傾聴すべき部分だ。