【取材日記】きょうまたMERSが来たらだれが防ぐのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.19 13:36
「もしきょう新たな中東呼吸器症候群(MERS)患者が入国するならどうなるかわかりません。感染病を防ぐ実務ラインが完全に崩壊した状態ですから」。
14日に監査院のMERS事態関連監査結果発表後に保健福祉部の公務員Aさんは記者にこのように訴えた。監査院の監査で疾病管理本部の本部長をはじめ感染病管理センター長ら局長2人、疫学調査課長を含む主務課長2人など関係者9人が解任、降格、停職など重懲戒を受けることになった。海外感染病を監視し有事の際には拡散を防がなければならない実務ラインが焦土化した格好だ。
昨年MERSの防疫失敗で186人が感染し、このうち38人が死亡した。数カ月にわたり国民が不安に震え萎縮した日常を過ごした。彼らが最善を尽くして公務を遂行したとしても悲劇的な結果がともなった以上、痛恨の反省が必要だ。そうした側面から責任者を選び出して懲戒することは避けられない。