◆急成長する市場の確保へ

世界バイオ医薬品市場は２０１４年基準で１８１０億ドル規模にのぼる。８２５億ドルのメモリー半導体市場の倍以上だ。全世界で最も多く売れた１０大医薬品のうち６品目が抗体医薬品をはじめとするバイオ医薬品が占めるほど比率が急速に増えている。バイオ医薬品市場は２０２０年に２７００億ドルに達するほど急成長中だ。バイオ医薬品委託生産市場も２０１４年の４６億ドルから２０１７年には７２億ドルに増えると予想される。

サムスンバイオロジクスが果敢な投資を通じて２０１８年までに生産能力を年３６万リットル規模に拡大するのも、このように急成長するバイオ医薬品市場を狙っているからだ。最近はグローバル製薬会社も過去には直接生産したバイオ医薬品の外部委託生産比率を高めている。米国のブリストル・マイヤーズスクイブ（ＢＭＳ）、スイスのロシュはすでにサムスンバイオロジクスと長期契約を締結した。サムスンバイオロジクスは２月に完工した年１５万リットル規模の第２工場のグローバル顧客もすでに確保したことが分かった。

専門家は「半導体の『ファウンドリー（受託加工）」のようにバイオＣＭＯも大規模な受注が事業に大きな影響を及ぼすため、長期生産量を早期に確保するのが核心」とし「グローバル製薬会社が信頼するサムスンブランドに価格競争力、品質が加われば、十分に勝負できる市場」と予想した。


＜「バイオ神話」に挑戦するサムスン＞「バイオＣＭＯ世界１位になる」（１）