【社説】韓国を離れようとするGM
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.06 14:19
ゼネラルモーターズ(GM)がアジア地域の生産拠点を韓国からインドに移すことを検討中という。これほど説が広がるということは、結局、韓国を離れるようだ。生産量の相当部分を輸出するだけにウォン高の影響もあるだろう。インド自動車市場に力を注ぐというが、実際は労働コストが決定的な理由だ。低い生産性にもかかわらず高賃金を維持しなければいけない韓国労働市場の構造的矛盾に嫌気がさしたのだろう。デトロイトの悪夢を繰り返したくないというGMの内心が読み取れる。
実際、韓国はこの数年間、GMの自動車輸出の20%を担うハブの役割をしてきた。2007年には96万台を生産した。しかしGMの関係者が過去5年間の人件費が50%に上がったのは韓国が唯一だと吐露するほど、最近は人件費に苦しんできた。しかも2013年からシボレーブランドの輸出がふさがり、昨年は生産量が63万台に減った。その間、通常賃金問題で労組と絶えず争ってきた。労組は通常賃金を拡大するという合意まで引き出しておきながら、まだ過去の未払い賃金を支払うよう訴訟まで進めているという。