既存技術に“2%の革新”…一発を放つアイデアを探せ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.07 10:51
最悪の不況という造船業種で大宇造船海洋は昨年韓国の主要3社で唯一受注目標を超過達成した。他の企業と同じ道を進まなかったからこそ可能なことだった。高難度技術が必要な液化天然ガス(LNG)運搬船分野では1990年代初めからモス方式が大勢だった。甲板の上に丸いタンクを設置する方式だ。しかし大宇造船海洋は貯蔵タンクと船体が一体型のメンブレン方式に技術力を集中した。最高水準の溶接技術が必要だが単価を抑えることができ、船舶が大型化するほど需要が増えると判断したためだ。
ここに未来に備えたアイデアを加えた。自動車のように船舶でもますます燃費の重要性が大きくなるだろうという流れを読んだのだ。船舶推進エンジンから発生する廃熱を回収しエネルギー源として活用するシステム(PRS)が代表的だ。またLNG運搬時に気化して捨てられるガスの一部を採集し船の燃料として使う設備(FGSS)も装備した。この結果エネルギー消費を20~30%ほど減らすのに成功した。