サムスンの販売に影響は少ないが…ソフトウェア特許強化が急務(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.10 10:25
腕は内側に曲げる。8日にオバマ米大統領がサムスン電子の「ギャラクシーS」と「ギャラクシーS2」など旧型製品の米国輸入禁止を認めたことに対し業界と海外メディアの一貫した寸評だ。今年8月に「iPhone4S」などアップルの旧型製品がサムスンの標準特許を侵害したという理由で国際貿易委員会(ITC)が米国への輸入禁止措置を下したことに対し25年ぶりに拒否権を行使したオバマ大統領だった。だが、今回のサムスン製品に対しては大多数の予想通り拒否権を行使しなかった。保護貿易議論に油を注ぎ火をつけた格好だ。
ブルームバーグは米コンピュータ通信産業協会(CCIA)のエド・ブラック会長の話として、「アップル製品の輸入禁止に対する拒否権行使は政治的圧力に基づいたもの。今回の決定で外国企業より米国企業を偏愛するという議論を避けることができなくなった」と伝えた。ウォールストリートジャーナルは「米国政府がアップル製品の輸入禁止は前例なしで拒否しサムスン電子製品に対する輸入禁止措置を拒否しないことで両企業の公平な待遇を望むサムスンの要請を受け入れなかった」と報道した。産業通商資源部は9日、「サムスンとアップルが携帯用通信機器分野で世界的に競争している状況で相互の特許侵害問題に対し米国政府がそれぞれ異なる決定を下し遺憾だ」との公式立場を明らかにした。