【コラム】21世紀の張保皐を待ちながら=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.22 10:09
しかし中国は今、大洋海軍の建設に拍車を加えている。海軍力の強化なしに強大国への浮上もないという判断からだ。早ければ9月に中国初の空母が正式に海軍に投入される。7月末ですでに9回の試験航海を終えた。日本の動きも慌しい。最近発表された防衛白書で、「中国海軍の太平洋進出常時化」を云々しながら、再武装の口実を探している。19世紀末、朝鮮の覇権をめぐり朝鮮の地と海で戦った日中が、また海軍力強化競争を繰り広げる態勢だ。
東アジア海域の波も高まっている。独島(ドクト、日本名・竹島)と尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐり、韓日間、日中間の民族感情が悪化の一途にある。こうした緊張の時期に私たちがするべきことは何か。解答の糸口も威海で見いだせないだろうか。威海・石島には新羅の海上王・張保皐(チャン・ポゴ)が建てた法華院がある。また張保皐の業績を称えた記念塔や記念館が設立されている。