威力失う中国経済、豪州・ブラジルは深い悩みに(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.17 13:04
世界的原材料商社のグレンコアエクストラータはこのほどオーストラリアの従業員450人を削減すると発表した。一般製造業者も整理解雇に加勢した。IBMは年内にオーストラリアで1500人余りを解雇する計画だ。オーストラリアで3位の自動車メーカーのフォードは2016年までにオーストラリア工場を閉鎖すると発表した。危機を感じたオーストラリアのラッド首相は11日、「中国発の資源好況はもう終わった。競争力を高める新産業を開発しなければならない」と強調した。
中国への輸出の割合が17%に達するブラジルもやはり厳しい境遇となった。ブラジルは3年前の2010年には7%台の高度成長を記録し好調だった。しかし2011年に成長率が2.7%に落ち込み、昨年には0.9%まで落ちた。今年も2%台にとどまると予想される。
ブラジルは金融危機後に構造改革のタイミングを逃した上、最大貿易国である中国の経済が沈み危機状況に直面した格好だ。物価が急騰し失業率も高止まりしている。すると庶民が立ち上がった。先月から反政府デモが続いている。表面的には不正腐敗清算、公共料金引き上げ反対などを叫んでいるが、本質には経済停滞に対する不満があるという分析が出ている。