サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーＳ３」が米国市場でアップルの「ｉＰｈｏｎｅ」を抜き販売台数１位に上がった。

米投資会社のキャナコード・ジェニュイティは４日、「米４大移動通信会社のスマートフォン販売台数を集計した結果、『ギャラクシーＳ３』が８月に米国で最も多く売れた」と明らかにした。次いでアップルの「ｉＰｈｏｎｅ４Ｓ」、ＨＴＣの「Ｏｎｅ」、サムスン電子の「ギャラクシーＳ２」、モトローラの「ドロイドレーザーマックス」の順となった。

サムスンがアップルのデザイン特許を侵害したと最近カリフォルニア北部連邦裁判所が評決したが消費者はサムスンを選んだのだ。キャナコード・ジェニュイティは具体的な販売台数は公開しなかった。同社は「『ｉＰｈｏｎｅ４Ｓ』が発売されて１０カ月がすぎ旧型というイメージを与える上、後続作に対する待機需要が増え販売台数が減少した」と分析した。今月発売予定の「ｉＰｈｏｎｅ５」を待つため旧モデルを買い控えたということだ。アップルが米国のスマートフォン市場で販売台数１位の座を明け渡したのは２００７年の「ｉＰｈｏｎｅ」発売後初めてだ。 西欧市場ではサムスン電子がアップルにダブルスコアを超える格差をつけて勝利を収めた。市場調査機関のＩＤＣによると、サムスン電子は第２四半期に西欧市場でスマートフォン１１９０万台を販売しシェア４３．６％を占めた。アップルは５２０万台でシェア１９％にとどまった。

昨年同期のスマートフォン市場シェアはサムスン電子が２２．０％、アップルが２１．１％で格差は０．９ポイントにすぎなかったが１年で急激に格差が広がった。業界関係者は、「高級スマートフォン中心の西欧市場でサムスン電子がこれまで影響力が大きかったアップルを引き離したのは非常に意味ある変化だ」と分析した。


「ギャラクシーＳ３」が米国で販売トップ、アップルはｉＰｈｏｎｅ５で反撃（２）