韓国人の魚摂取量、30年間で2倍に…漁業生産量は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.16 16:55
韓国人の魚の摂取量が増えている。 30年前に比べて2倍だ。 統計庁の「農漁業統計」によると、国民1人当たりの年間水産物消費量は54.9キロ。 1980年の27キロに比べて2倍に増えた。 摂取量が大きく増えているのに対し、漁業生産量の増加ペースはこれに追いついていない。 昨年の漁業生産量は311万2000トン。 80年(241万トン)比で29.1%増にとどまっている。 特に沿海漁業の生産量はむしろ減っている。 漁獲資源が枯渇し、漁場が縮小されたからだ。 昨年の沿海漁業生産量は計113万4000トンで、 80年(137万2000トン)に比べて17%ほど減った。
魚も種類も変わった。 海水温の上昇のためだ。 80年代にはカワハギ、イワシ、タチウオ、メンタイが多かったが、昨年は温水性魚種のイワシ、イカ、サバなどの漁獲量が多い。 特に冷たい水の中で生息するスケトウダラは東海岸ではほとんど獲れない。
遠洋漁業も不振なのは同じだ。 国内遠洋漁業会社が海外漁場を積極的に開発し、90年代初めまでは生産が増えていたが、94年に国連海洋法が発効し、漁場が縮小された。 遠洋漁業生産量は2010年59万2000トンで、全盛期だった90年(91万9000トン)に比べて3分の1程度に減少している。 80年代にはスケトウダラ、キハダ、カレイ類が多かったが、最近はカツオ、イカ類などが多い。