グループ内の重複事業を再編してシナジー効果を最大化する効果も期待される。合併法人は建設、商事、ファッション、リゾート、食品などを合わせたグローバル「衣食住休」企業として生まれ変わる。第一毛織が行っていた建設、プラント、リゾート部門と、サムスン物産の建設部門が結合し効率性を高めることができる。第一毛織ファッション部門のグローバル戦略がサムスン物産商事部門のグローバルネットワークと結合し海外市場攻略に有利だ。

建設部門は両社の組織が統合される。サムスン物産が進めるマンションとオフィステル事業に第一毛織の造園事業力が合わさり有機的なシナジー創出が可能になった。もうひとつの付随的な効果はバイオ事業に対するオーナー一族の支配力強化だ。サムスンが新収益事業に定めグループレベルで投資を惜しまない分野だ。合併法人が確保したサムスンバイオロジックスの株式は５１．２％で半分を超える。

合併法人は２０１４年基準３４兆ウォンの売り上げを２０２０年には６０兆ウォンまで引き上げる計画だ。第一毛織の尹柱華（ユン・ジュファ）社長は、「今回の合併は会社の核心競争力を早期に確保し、グローバル超一流企業に成長するための戦略的選択。生活全般にわたる総合サービスを提供する企業に成長して行くだろう」と明らかにした。

両社は７月の臨時株主総会を経て９月１日付で合併を完了する計画だ。第一毛織が基準株価に基づき算出された合併比率の１対０．３５でサムスン物産を吸収合併する方式だ。第一毛織は新株を発行しサムスン物産の株主に交付する予定だ。

両社の合併に対し証券業界では肯定的な評価が出ている。物理的・化学的な合併効果が大きいということだ。この日証券市場で第一毛織とサムスン物産は並んでストップ高を記録した。


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