WTO1審敗訴したが「福島水産物輸入禁止」維持…韓国政府、上訴の方針
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.23 12:34
韓日福島産水産物輸入紛争事件の世界貿易機構(WTO)1審パネル報告書が22日(現地時間)、スイス・ジュネーブで公開された。昨年10月に初めての敗訴判定の知らせから4カ月だ。政府は上訴の意志を改めて明らかにした。
WTOの報告書は昨年決めた1審敗訴判定の根拠を具体的に叙述している。日本に味方した決定的な契機は韓国がWTO会員国間で締結した「衛生および植物衛生措置の適用に関する協定(SPS協定)」に違反したという点だった。SPSは科学的に証明されていない食品安全を理由に輸入を禁止した場合、WTOが該当措置を無視できるという内容が骨子だ。
日本は先立って2015年に韓国がSPS協定の▼差別性(第2.3条)▼貿易制限性(第5.6条) ▼透明性(第7条および付属書2)▼検査手続き(第8条および付属書3)条項に違反したとし、WTOに提訴した。WTO1審パネル(裁判官)はこの4つの条項のうち3つ(差別性、貿易制限性、透明性)を韓国が守らなかったと判断した。