【時論】北朝鮮の平和攻勢と、朴大統領の「統一大チャンス」論(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.23 15:52
新年早々から北朝鮮が平和攻勢を強化している。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が新年の辞で南北間の関係改善の雰囲気の醸成を主張すると、連日「相互誹謗・中傷の中断」を提案している。しかし韓国は北朝鮮の提案を一蹴した。北朝鮮の真正性に対する疑問のためだ。果たして北朝鮮が南北関係の中長期発展に関心があるかということだ。事実、進展と後退を繰り返す南北関係の悪循環を断ち切るというのが朴槿恵(パク・クネ)政権の対北朝鮮政策の出発点だ。短期的な成果のために適当に妥協したり、再び原点には戻らないということだ。
北朝鮮の提案に冷淡な、より根本的な理由は、韓国の対北朝鮮政策が単純に分断の平和的管理をこえて統一を目指しているためだ。たとえ南北関係が外形上、多少の進展をするにしても、核問題とともに決定的な障害物がそのままあるならば真の進展は望めないだろう。朴槿恵政権は平和統一の基盤の構築を4大国政基調の中の1つとして採択した。統一が国政基調に含まれたのは15年ぶりだ。朴大統領は新年の記者会見で平和統一の基盤構築よりもさらに積極的な概念である統一時代の基盤構築に言及した。「統一は大チャンスだ」というひと言で統一談論を主導する雰囲気だ。