現代ジェネシス…鄭夢九会長のラグジュアリーカー革新戦略(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.05 10:50
ジェネシスブランドをスタートするのにともない、現代自動車のブランドはラグジュアリーカーのジェネシスと大衆車の現代・起亜自動車の2本立てで進むことになる。日本のトヨタが市場によりトヨタとレクサスの2種類のブランドを使っているのと同様だ。実際に現代自動車グループ内部ではラグジュアリーブランドが必要だとの指摘が絶えず出ていた。年間800万台を超える販売台数を誇る世界5位圏の自動車メーカーに上り詰めたがラグジュアリーカー市場では存在感がなかったためだ。
トヨタとフォルクスワーゲンなどがレクサスやアウディのような別途のラグジュアリーブランドを保有することにより高所得層を攻略し、大衆車ブランドのイメージを同時に引き上げているという点も考慮された。ジェネシスブランド立ち上げの背景には価格に比べ性能が良い車だけではグローバル競争で生き残れないという危機感もある。これまで自国市場の内需用だけ生産してきた中国の自動車メーカーなどが本格的に世界市場攻略に乗り出す兆しを見せていることもラグジュアリーカー進出を促す刺激剤になった。