新しい服買わずに直して着て…裁縫箱与える衣類企業(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.28 17:36
信号前で止まった2台の車。それぞれの運転席に座った2人の女性が対照的だ。メルセデスに乗った女性はバックミラーに映った自身の姿に陶酔しているようだ。一方、ボルボに乗った女性は突然、寄り目の滑稽な表情をつくる。後ろの席の子供たちの間で「キャー!」と笑いが起きる。それから「ボルボは誰にでも乗れる車ではありません。あなたのような人が乗る車です」というコピーが続く。
ボルボは米国でメルセデス・BMWとともに高級自動車ブランドと認識されてきた。この数十年間の広告戦略も少数の顧客を対象に卓越した性能を強調する典型的なラグジュアリーコンセプトを優先していた。そのうち2013年から「上位1%に属したりそんなふうに見えたいという人に、私たちは適合した選択ではない」というメッセージを伝え始める。
ボルボは「あなたのような(平凡な)人」にふさわしいと強調することによって、高級車は富裕層だけのための車だという通念に逆転を試みた。逆発想は紙面広告コピーでさらに目立つ。「あなたの子犬が衣装だんすを持っているならば、あなたの執事に執事がいるならば、恐らくボルボはあなたのための車ではないでしょう」としてマーケティング戦略を露骨に表わしている。