米国が「財政の崖」を回避し、新年最初の営業日から韓国の株価とウォンが大幅に値上がりした。日本円は米ドルに対して値下がりが続いた。

２日のソウル外国為替市場で、韓国ウォンは対米ドルで前年末比７．１ウォン値上がりした１ドル＝１０６３．５ウォンで取引を終えた。１ドル＝１０６０ウォン台は２０１１年９月５日（１０６８．８ウォン）以来１５カ月ぶり。昨年１０月２５日に１ドル＝１１００ウォンを割って以来、２カ月で１ドル＝１０６０ウォン線までウォン高ドル安が進んだ。この日、ＫＯＳＰＩ（韓国総合株価）も前年末（１２月２８日）比３４．０５ポイント（１．７１％）高の２０３１．１０で取引を終えた。

チョン・スンジ・サムスン先物研究員は「金融市場の安定など昨年下半期からのウォン高要因も変わらず、新政府が李明博（イ・ミョンバク）政府のウォン安政策を修正するという期待が大きい」としながらも、「米国議会は予算削減案には合意せず、自動削減を２カ月延長するにとどまり、不確実性は依然として残っている」と述べた。

一方、日本円はこの日、１ドル＝８７円台まで値下がりした。１ドル＝８７円台は２０１０年７月以来２年５カ月ぶり。「財政の崖」回避で日本円を売ってドルを買う動きが目立った。この日、韓国ウォンは対日本円で前年末比１８．６３ウォン値上がりした１００円＝１２１８ウォンとなった。