【コラム】自己実現的経済危機説が招く危機=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.12.26 16:33
◆社会の活力低下がより大きな問題
現状況は危機なのか。危機をどう定義するかによって異なる問題だ。90年代後半の通貨危機のような緊迫した金融危機に狭く定義すれば、危機に陥る可能性は低いといえる。現在の危機は、韓国経済が長期的な低成長の沼により深くはまっていき、企業の破産が広がり、社会が活力を失っていく形態である可能性が高い。このような危機は緊迫した金融危機とは違い、危機意識による改革への共感を得るのが難しいため、より大きな危険ともいえる。